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さんたの富士山と癒しの射心館

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富士山や桜の撮影遠征紀行記(四季折々の富士山ストックや各地の桜の写真ありますので、必要な方はコメント入力してください)

初日の出 2015

 遅くなりましたが「明けましておめでとうございます」
「今年も宜しくお願いします」
毎度ですが年末年始で富士山撮影に出かけてました。
今回の富士山撮影は31日~3日と例年に比べて短めでしたが、
内容は濃いものになり収獲有り有りの撮影旅になりました。
 31日の早朝は毎度のように吉原でしたが、同行していた写友の希望で撮影場所の確認程度でした。 
 その後夕方には忍野村でダイヤモンド(夕陽)撮影でしたが雲に遮られての失敗。
そして毎年恒例の「初日の出ダイヤモンド富士」を今年は「竜が岳」よりの撮影です。
同行していた写友が登るってことで私も足手まといと思いながら同行させてもらいました。
遂に私が登山です(私からしたら清水の舞台からなんとかです)
 実はこれには訳がありまして、数年前に別の写友が登った時(元旦)に着物を着た人もいたと聞いた言葉がずっと残っていて「着物で登れてなら2時間頑張ってみよう」って事になったんですよ。
出来る限り荷物を絞り込みのチャレンジ!
 4時に登り始めて15分もしないうちに既にバテバテ。しかも登山道には残雪が凍ってるので足場が悪い。
登山者ならアイゼン(靴の底に付ける滑る止め)を使用して問題無く登って行くのでしょうが、予定もしていなかった登山なのでどうしたものかそんな準備も無く敗色気味。
そんな矢先に同行した写友から必須アイテムのスットク2本を貸してもらいました・・・・ら、なんと足元をそれほど気にしなくてもよいようになりました。しかも写友がポイントポイントで足場状況を報告してくれるのでより注意することもできましたが、しかし体力だけはどうしようもありません。
 何度も何度も立ち休憩しながら中間地点までこれました。休憩してる時にここから富士山も見えるし何度も何度もここでリタイヤしようと思いました。(ここで聞こえてきた回りの声は「引き返すもの勇気」ここからもう一時間登ると下山まで三時間だ)との悪魔の声。
もし・・・・写友が一言でも「どうします?」て聞いて来たら
私は即座に「ここで撮影して先に下山します」と答えたでしょう!
が、写友はなにかを感じたんでしょうね。その質問は無く「そろそろ行きますか」と背中を押してくれました。
 歩き出した時目の前には高いところに見える登山者のヘッドライト!
「うそ!あそこまで登るの」
休憩してる時に目にしていたら完全にリタイアしてました。歩きだしてもう後戻りできない時で良かったのか悪かったのか?
 登山で私は遅いので次から次へと後続登山者に追い抜かれるのですが、皆さん本当に元気に挨拶してくれるんですよね~
 登山道で避けてると「ありがとうございます」とか「頑張って」とか元日なんで「あけましておめでとうございます」とかね!元気もらえるんですよ。これが!
 荷物を軽くしてもやっぱり水分を含むと10キロほどあるうでしょう。一歩一歩歩くたびに背中への負担が増します。正直辛いしキツイ。会話など出来る余地もない。吐きそうで頭もクラクラ。
気を抜くと荷物ある背中から倒れそうです。
 皆こんな思いをしてなんで登るんだろうと思いながらも一歩一歩進むしかない。
 今日は元旦とありカメラマンや登山者だけでなく観光バスでの一般の人もいるので、スニーカーのカップルや家族連れもいる中で自分だけ諦めることが出来ず登り続けると、山頂付近は雪が多く少し歩きやすくなった為か足が軽くなった気分です。あと少しの声で一層力が沸く!
 林道で三脚をだしてるカメラを見た時に山頂は近いと安堵。もう少しもう少しを足をひたすら出し続けるとそこには見覚え(人の写真)のある場所が広がり山頂到着!正直ここでの達成感は無かった。
 なんでだろうと考えると撮影場所の確保ができなかったこと。東向き一面は人一杯で三脚の置き場が無い。この時の時間は多分6時20分ころ。
 撮影場所を確保するために登ってきた場所を意識ながら足早に下山開始。10程下った先に登ってときに気にしたポイントへ到着すると行きにはいなかったカメラマンが数人いたのでここでセット開始。
この時が6時30分。スタートから150分。通常のコースタイムは120分なんでやっぱり2割ほど遅かった。
本当にこのコースを着物で登って来たんだろうかと疑問の中、今は富士山撮影に集中するしかない。
私の好きな薄明の時間は過ぎているが、ダイヤモンド富士にはまだまだ間に合う時間。
次第にも登山者の渋滞の列。ここから山頂まではまだ10分ほどあるけども大渋滞です。
進まないのでどんどんこの付近も初日の出を見ようとする人で賑わってきた。今日の登り始めが-4℃で撮影地が-10度程ですが他のカメラマンの話だとまだ暖かい方だとのこと。
確かに動いた後なんで初めは涼しくも思ったけども直ぐに身体が冷えてきた。
雪の上でもやっぱり足先が一番冷たい。
回りではお湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、暖かい飲み物を飲んでいたりする人や、バナナで糖分を補給する人も。出したおにぎりが凍ってるって声も聞こえる。私も持ってきたペットボトルのお茶は凍ってしまってます。登山の準備の奥深さを少しだけ垣間見ました。
この時に太陽と待っていた若者の中から聞こえてきた声が
「寒いのはお前だけで無い皆寒いんだから弱音吐くな!」私の心にも少しだけ炎が灯りました。
 ついに待望の太陽が山頂から昇って来た時に周りからの歓声がMAXに。
各々、元旦の挨拶が飛び交うと同時に「御日様」のエネルギーが注ぎ混んできます。
2015年初初日の出ダイヤモンド富士撮影成功!!!
あれだけ寒かったのに少しだけ寒さが遠のいた感じです。次に頭に過ったのが「下山」です。
 登りでは周りの様子を楽しむことが出来なかったけども、太陽が昇ってるし下山は少しだけ余裕がでたのか
周りを見ることが出来た。しかし一枚もスマホでの撮影をしていない。正確にはその余裕すら無かった。
途中の東屋で写友に一枚だけ写してもらった登山風景を第一歩として大事に記憶しときます。
下山は確かに少しは楽でしたが、それも雪が積もっていた登山道までで、登山道の雪が減ってくると次第に雪が凍ってくると足場を緊張してどんどん筋肉が硬直してるのが分かります。
 ストックがあり先導してくれた写友のアドバイスがあっても尻もちをつきました。大事に至らなかったので良かったです。
そんな足場なので所々で悲鳴に似た声や尻もちの音が耳に入ります。
 もう完全に私はなめてました。
着物で登っていたとの言葉。思い出すとそんな写真も見せてもらったような気もしてきたのですが
しっかりした準備が無いとダメだと改めて感じました。
何にしてもようやく登山口まで戻って来た時の達成感は忘れられません。(ついこの前ですけど)
 車に戻って来た時の安心感。そして荷物を下ろしたときに「終わったと同時に始まりかな」
車に戻って着替えることに。汗をかなりかいてしまって肌着を脱ぐと身体より蒸気がでるんです。
ふと以前写友が初登山をした時に、登りで汗をかいてしまい山頂で直ぐに汗が冷やされ体温が下がってきたので、暴風の中「裸になり着替えた」との記憶が蘇った。
 その事あり登りでは体温調整に気を付けていたので山頂では額にかいた汗で帽子の外が凍っていた程度で済んでいたが、下山では汗をかきすぎて真冬の空の下裸になってしまった。 
 初めての出来ごが満載でしたが記念・記憶に残る出来ごとになったことは間違いありません。
新年の初チャレンジが登山になりましたが今年も皆様に幸ある年になりますように。
 長々と気持ちを書いてみました。

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大晦日のダイヤモンド富士にチャレンジするも失敗
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山頂に向かう途中に気にしていたポイント
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寒さの中遂に元気玉が山頂よりお目見え
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元気玉が顔を出し歓声を浴びながらエネルギーを放出する太陽

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by noah_3776_2 | 2015-01-04 06:19 | 富士山

by さんた